農業で起業チャレンジ!

農業で起業チャレンジ

仕事で知り合った好青年(まだ20代中盤も中盤)が、地元の兵庫に戻って農業で起業するというので応援したく、そのプロセスを寄稿して貰うという形のアルバイトをしてもらうことにしました。これから毎月1本程度の頻度で更新していきますので、お楽しみに。

何故こんなことを?

Ennis自身はもう、所帯持ちで99%リモートワークの恵まれた大企業でぬくぬくしながらとにかく安定した生活を少なくとも長女が社会人になるまで生き抜くという義務があり(笑)あまりリスクを背負った冒険というものができない、いや逆立ちしたってなし得ないという身分になってしまったので、上記の好青年のように若くて冒険心のある人間に期待を掛けてその経験情報をシェアしてもらうということしかできません。なのでそうするのです。以下、彼から寄せられた2021年3月の寄稿です。

有機農業の可能性

少し前ですが、農林水産省から有機農業に関する方向性が示されたので、少し考えてみました。

中でも目を引いたのが2050年までに有機農業用の農地を100万ヘクタール(2018年時点で約2.4万ヘクタール)まで拡大するとのことです。

一般的に有機農業は農薬を使用する農業と比べ、温室効果ガスや生物多様性などの観点から環境負荷が少ないといわれています。また個人的には環境にも身体にもいいということで推進派ですが、実現可能なのかだけが勝手に心配しています。

そもそも有機農業の定義は?有機農地をそんなに増やして大丈夫?庶民の生活への影響は?そもそも外国と比べて日本ってどうなのよ?と疑問が浮かんできたので、調べた結果感じた点について書き殴っていきます。

有機農業とは?

その前に、有機農業ってなんぞやと思ったので簡単に調べてみました。有機農業関連の言葉がたくさんありますが、法律的な観点や農林水産省、その他団体で微妙にニュアンスが違うようです。

「有機農業の推進に関する法律」(平成 18 年法律第 112 号)における有機農業は

①化学的に合成された肥料及び農薬を使用しないこと
②遺伝子組換え技術を利用しないこと
③農業生産に由来する環境への負荷をできる限り低減すること

等が定義されています。

その他にも有機農産物、オーガニック、減農薬栽培農産物、自然農法、有機JAS規格などたくさんの言葉があるみたいです。もっと消費者に分かりやすくしてほしい!

蛇足ですが、シャンプーなどのヘアケア商品で「ボタニカル」という言葉もありますが、これは「植物由来の」という意味だそうで「オーガニック」とは別みたいです。

ヘアケア用品におけるボタニカルとオーガニックの違いは、配合されている原材料がオーガニック農法で生産されているかという差のみです。

このように商品によっても意味合いが異なることもあるので、これらを購入する際は言葉に踊らされず、自分にあう商品を選ぶようにしたいですね。

興味のある方はwikiや他サイトで調べてみてください。

そんなに有機農地を増やして大丈夫?

日本の農地は約400万ヘクタールと言われていますが、その1/4も有機農地にしちゃうと生活コストが大幅に上がっちゃうのじゃありませんか。葉物野菜だと、60%以上も高くなっちゃうみたいです。

また有機農業は手間がかかるみたいで、面積当たりの収量も落ちちゃうみたいです。
水稲だと約20%、人参だと約25%も下がるとのこと。

二極化が進んでいる日本で農作物の国内総産出量が減ると、セレブは有機食品、庶民は農薬野菜+安い輸入食品みたいな構図になるなるのでしょうか。ちょっと悲しい!

有機野菜は海外で人気?

世界全体の有機食品の売り上げは約1.8倍と大幅に増加しています。(2008年:510億ドル → 2016年:約897億ドル)

環境問題など、SDGsへの意識が高い海外だからではないのかと考えています。

新規就農者は有機農業から始めるケースも多いみたいですし、またビジネス目線での参入も増えているらしいのでMide In Japanブランドを活かして世界の需要を取りに行く、みたいなイケてる農家さんが今後増えるかもしれませんね。

国としても農作物の輸出を応援しているみたいです。
・・・あれ、国内の農作物の生産量も減って、輸出も増えると国内の国産野菜の流通量が減るんじゃね??

まとめ

有機農業は手間がかかるし面積あたりの収量も下がるのですが、持続する社会を目指すには避けられない課題なのかもしれません。

でもこのままだと生産量も減って野菜の価格も高くなってやばくね?と悲観することはありません。農業の生産を上げるために「アグリテック」というものが伸びてきています。国やJAの支援も追い風にどんどん伸びてきている分野で、AIやIoTを用いて効率的な農業ができるよう、各企業と農家さんが頑張っています。

このアグリテックが普及すること前提での、有機農地の拡大なんでしょうね。ハイテクな農業が行われる未来も遠くないのかもしれません。

参考サイト

有機農業を農地の25%まで拡大へ 脱炭素で2050年までに 農水省 | 環境 | NHKニュース

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210227/k10012888121000.html

「有機農業」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%89%E6%A9%9F%E8%BE%B2%E6%A5%AD

オーガニック食品って本当に買う価値あるの? いい点と悪い点を比べてみた | ハフポスト LIFE

https://www.huffingtonpost.jp/2016/06/05/buying-organic-really-worth-it_n_10316122.html

有機農業をめぐる我が国の現状について

https://www.maff.go.jp/primaff/koho/seminar/2019/attach/pdf/190726_01.pdf

コメント

タイトルとURLをコピーしました