ライトアンドサウンド

忙しい現代人に、より効率的な瞑想を

ライト&サウンド(ライトアンドサウンド)。これは、忙しく生きている現代の人々の生活の中に瞑想を取り入れてもらうための非常に大きな突破口をだと私は考えています。分刻みで生きている現代人の皆様にとって「何も考えないでただじっとして目を瞑っている」という時間を設けるのはなかなか難しいですし、それに意義を見い出すこともなかなか大変なのではないでしょうか。そんな時間があるんだったら全部睡眠時間に充てたい。そんな声が聞こえてきそうです。

ライト&サウンドは瞑想の効率を飛躍的に向上させてくれます。物が作られたのは20世紀の後半であり、その意味で使い古された技術でありローテクであります。光の明滅と音によって人間の脳波を誘導して行きます。脳波には面白い性質があり、外部からの刺激が何ヘルツかによってその周波数の影響を受け同調していくと言う生理現象があります。(引き込み効果)つまり光か灯って消える、ということが一秒間に1回起きていればそれは1ヘルツ。これを見続けることで人間の脳みそは網膜から入ってきたその信号により、1ヘルツの脳波へと誘導されていきます。同様に音も、1秒間に一度の例えば太鼓の打音のようなものがなっていれば2目の網膜から入ったその信号により脳波は1ヘルツに誘導されていきます。ライト&サウンドは脳のこういった性質を利用し光と音によって意図する周波数の脳波に誘導していくというコンセプトで作られています。

脳波と瞑想

脳波は、1929年ドイツの精神科医ハンス・ベルガーによって発見されました。何気にまだ見つかってから100年も経っていないものなんですね。脳波は、「δ波(デルタ波):1-3Hz」「θ波 (シータ波):4-7Hz」「α波(アルファ波):8-13Hz」「β波(ベータ波):14Hz以上」のおよそ4種類に分けられています。デルタ波は、ほとんど寝ている時の脳波です。シータ波は起きている時と寝ている時のちょうど境界部分の脳波と言えます。寝てるのか起きているのかそのギリギリの寝落ちするかしないか、そんな状態の時の脳波がシータ波です。アルファ波はお風呂に入っていたり、ゆったりとしたクラシックのミュージックを聴いていたり、そういったリラックス状態で出てくることが知られています。ベータ版は、いわゆる普通に起きて活動している時の脳波です。(アインシュタインに数学の問題を解かせるとスラスラ問題が解けている時にはアルファー波が出ているらしいのですが、少し問題に手こずり始めると途端にベータ波が測定されたそうです。)

ライトアンドサウンドが脳波を誘導する

ライト&サウンドと同様に脳波を特定の周波数でもって誘導していくと言うデバイスには、ヘミシンクというものがあります。これは右の耳と左の耳にそれぞれ異なる周波数の音を聞かせることでその差分の周波数が脳内で合成された発生しその周波数に脳波を誘導するというコンセプトで開発されています。この、ヘミシンクにももちろん脳波の誘導能力があることは間違いないのですが、Enishi個人としてはどちらがより強力に脳波を誘導できるかという観点で評価すると、ライト&サウンドに軍配が上がるのではないかと考えています。

ただし実のところ人間の変性意識状態の結果として脳波がシータ波でありデルタ波でありといった状態になっているのか、あるいは全く逆に脳波の状態を誘導することで人間に変性意識の状態を作り出すことができるのか、これはまだ分かっていないのです。鶏が先か卵が先か、それがまだ科学的には解明されていないのです。

瞑想にも科学的検証を

ここに対しては個人的に Fitbit などのウェアラブルな生体情報の取得デバイスを使うことで、自分の脳波がどういう状態にあるか、それは交感神経と副交感神経のどちらが優位であるか(交感神経は普通に活動している時の神経。副交感神経は体が休み回復して行く時の神経。)という現象でもって測定・検証できるのではないかと考えており、ヘミシンクでのヒーリング系のミュージックを聴いている時と、ライト&サウンドを使って自分をアルファ波の脳波の状態に誘導している時と、そのそれぞれの自分の交感神経の状態を測定することでその誘導能力の大小が分かるのではないかと考えています。(奇しくもそういうデバイスを提供してくれている会社さんに今、経営参画させて頂いてるので、この検証は明日にでも行うことができるという状況です。絶対にやろうと考えています。)

目と他の感覚器

「百聞は一見にしかず」ということわざがありますが、実際に耳の神経細胞と目の神経細胞では、その数に何百倍という違いがあるそうです。つまり同じレベルの信号が入ってきたとしても耳で得た情報よりも目で得た情報の方が、何百倍も鮮やかで情報量が多いということ。この違いはその感覚器を使って脳波を誘導するという目的があった場合にそのまま誘導力の違いとして現れてくるはずです。

そんなわけで私はライト&サウンドを瞑想の現代における最も効率的な補助デバイスとして推薦しています。

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