1年ほど前から存在は知っていたのですが、お小遣いが足りなくて（笑）買うのを躊躇していたのですが夏のボーナスで少しまとまったお金が入ったので購入致しました。脳波を測定してBluetooth経由でアプリにフィードバックし、その様子をリアルタイムでフィードバックしてくれるという素晴らしい機械です。
瞑想セッション
Ennisの場合はiPadにMuseのアプリをインストールし、Bluetooth経由でMuseをペアリングしました。アプリ側から、Museの装着と脳波の測定状態が分かるので、着け方の調整をします。センサーは5個付いていて「おでこで眉間のちょっと上」「右1（眉間のちょっと右）」「右2（こめかみの辺り）」「左1（眉間のちょっと左）」「左2（こめかみの辺り）」にあります。
このそれぞれからちゃんと脳波が取れているのか、レーダーのような画面でもってその測定状態が分かるようになっています。
その革命的なところ
アプリ側に、自分の脳波の癖のようなものを覚えてもらうセッションが冒頭の1分ほどあるのですが、その先は自由に瞑想アプリ等を選んでセッションを開始出来ます。
脳波がリラックス状態にあるか否か、というところをメインに見てくれているのですが、これがスゴい。「熱帯雨林」というセッションでは脳波がリラックス状態にないとスコールが降り出し、逆にリラックス状態に入ると雨が止んで小鳥のさえずりが聞こえてきます。
ライトアンドサウンドやヘミシンクを使ってずっと瞑想してきた私なので（ただし独学）科学的な機材でどの程度僕の瞑想ってのは「できている」のかを確認するこの機材で「全然ダメダメ！」とか診断されたらどうしようって思ったのですが（笑）結構良いスコアがでます。
こちら、今朝15分測定してみたセッションです。ほとんどが、上下に3段階ある脳波状態のうち一番下（濃い紫というか、青い色の箇所）の範囲に入っています。途中2箇所、「リラックスできていない」と診断されたところに10秒くらい入り込んでいるのですが、これは私が自分で意図的にやりました。
左の山は、「自分がマラソンで走っていてかなりキッツイ状態」というのをイメージしたところあっという間に雨が降り始めた箇所。「ああ、やっぱりそうなのね」と思ってすぐに脳内を鎮めたところ、あっという間に雨は止んで小鳥が鳴き始めました。
右の山は、「従軍記者の撮った凄惨な戦争の写真」をイメージしたところまたあっという間に豪雨が降り始めたところです。
自分の心がどれだけ乱されているか、そしてテクニックにより脳波が自らコントロールできるんだ！ということが実感できるという点でこれは本当にスゴいツールだと思います。
現時点で分かったこと
瞑想をしていて意識をどこに持っていくといいか、というのはよくある質問なのですが、Ennisの場合には意識を眉間からちょっと皮膚を出たくらいの所に持っていくと良いようです。雨が降らない。それと「何も考えていない、想念が浮かんでない、無の状態」というのもGoodなようで、小鳥のさえずりがずっと聞こえます。
しかし、脳内の平静は結構、時間帯に影響を受けるようで、例えば在宅ワークで午前中目一杯仕事をして昼飯をとって少し休んでいる時なんかは、結構集中・意識して脳内をクリアに保たないと小鳥が鳴きませんが、寝起きの30分とかでは自分としては「ああ、結構雑念が出てるなあ」「むしろ雑念ばっかだなあ」という状態でもずっと小鳥が鳴いています。雑念とかとまるで全然関係がないかのように。
そういえば、明晰夢を見ている時でも思うのは「夢の中でこれだけ明瞭な意識を保っているのに、何故本体の肉体の方は覚醒してしまわないのだろう？」ということ。これはほんと不思議です。そういえば、映画「インセプション」にも、イメージの世界に長く滞在するために、肉体本体をかなり深い睡眠状態に安定させる薬を調合する仲間が出ていました。
ここは不思議です。
注意事項
Bluetooth経由でアプリに脳波データを手渡しますが、どうもアプリとMuseの間で結構相性問題が出るようで、それがAndroidスマホで多いような気がします。実際、EnnisはFitBitなんかも使っていますが、同じFitBit本舗のアプリでも、iPhone上では全く問題無く動くのに、Androidスマホ上だとどうにもうまくペアリングがうまくいかない、データが同期されないといった問題が多々ありました。
Amazonのレビューにも、「まともに動かない」といった投稿が出てしまっているのは多分この手の相性問題だろうと思います。Apple系のデバイスでの利用を推奨します。実際、Bluetooth何てのは規格こそ統一されているものの、チップセットのメーカーや制御ソフトによって実際の通信の機序というのは千差万別で、Muse社が動作を保証できるのは、どの端末でも全く同じ「ハードウェア」で統一されているApple系のデバイスのみ、というのは仕方ないところです。
まとめ
Muse、これはスゴいです。自分の脳波の状態がリアルタイムで分かってしまう。自転車に乗るとき最初は補助輪を付けますが、「ああなるほど、こういう脳内の状態がα波なのね」というのを教えてくれる「脳の扱い方の補助輪」といった位置付けのデバイスになります。いずれデバイスナシでも瞑想ができるようになる。（もちろん、常にしっかり脳波を見張っておくために着け続けるというのも全然アリですが。）
是非試してみてください。
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