瞑想の熟達には相応の時間が掛かります。
Enishiも今でこそある程度瞑想ができるようになり、自分の精神・感情のコントロールといたことができるようになったし、お陰で自分にとって望ましい現実を引き寄せるということがかなり上手になったと自負できるようになったのですが、うつ病に罹患してそれを克服して、精神世界への目覚めを得たのが2008年の春頃のお話なので、そこから数えて既に12年。結構な時間を費やしたものだなあと思います。ちょいと今日は私なりに瞑想のコツというものをまとめてみようと思います。極論するとそれはひたすら「雑念との戦い」です。
ヘミシンクと瞑想
私が一番最初に取り組んだのは、ヘミシンクCD、とくにFocus10への誘導を目指して開発されたプログラムの類いでした。CDの具体的なタイトルで言いますと、「Deep10 Relaxation(ディープ10リラクゼーション)」「Higher(ハイヤー)」「Ascension(アセンション)」といったものです。ヘミシンクの場合、雑念については「エネルギー変換ボックス」というイメージ上の箱を作り出して、今考える必要の無いこと、不安の種、といったことを全てこの箱の中に仕舞って、意識の外に追い出すということを行います。
これがそのイメージの通りに済んでしまえばそれに越したことなどないのですが(笑)雑念というのは次から次へと湧いてくるもので、私に関して言うと残念ながらこの手法だけで雑念を払いきるということはできませんでした。変性意識への誘導に、雑念が最大の障壁になるというのは実際その通りです。雑念が湧いている時の脳波はせいぜいβ波かα波。θ波以下の周波数に落とさなければいわゆる変性意識状態には入れないため、この雑念を何とか鎮める必要があります。
ライトアンドサウンドと瞑想
ヘミシンクで限界を感じた私が次に使った器材が、こちらでもイチオシのライトアンドサウンドマシン(特にコスパのところでGalaxy)です。光の明滅と、それに合わせた音(モノラルビート)の周波数の誘導(視覚と聴覚)によって脳波を変性意識状態にまで持っていきます。脳波の誘導という観点で言うとヘミシンクと比較して数倍のチカラを持っているというのは実感しているのですが、このライトアンドサウンドを使った場合にも雑念というものは障害になります。ライトアンドサウンドマシン自体に雑念を払うという機能はないので(笑)ここは自前で何とかする必要があります。
雑念を払う器材は存在しない
この記事を書いている2020年の1月時点で、「雑念だけを選択的に除去してくれる」というデバイスなり何なりというものは私が知る限り存在していません。「何も考えられなくなる」という意味ではアルコールや、向精神薬の中の「抗不安剤」といったものがひょっとするとそれに当たるのかも知れないのですが、アルコールの場合には何も考えられなくなる分、集中力も無くなってしまって寝落ちしてしまうということも多く、抗不安剤の場合にはアルコールのような酩酊感が伴わない分多少マシなのですが、それにしても集中力はガタ落ちになります。シャープな状態を保てません。(うつ病と闘っていた間、私に処方されていたメイラックスとエチカームという抗不安剤は、私を見事に「バカ」にしてくれました(笑)Excelの処理とかが正確にできなくなってしまうのです。)
最終的な瞑想への対処方法
瞑想の前段として重要すぎるくらいに重要な「雑念の除去」。これは結局、市販の書籍として出回っている瞑想の関連書籍に助けられました。ディーパック・チョプラ教授の原初音瞑想の教材の中に紹介されている手法はこのようなものです。「息を吸い込むときに意識の中で(ソー)と唱え、息を吐くときに(ハーム)と唱える」これは確かに効果がありました。この言葉に集中しているときは他のことにイメージが飛ぶのを防げることと、イメージが湧いたとしてもこのソー・ハームと唱える意識上の操作で打ち消すということが可能です。
瞑想の他の流派でもこのマントラ詠唱型の雑念払いの方法は沢山紹介されていて、息を吸うときが(オーン・ナーム)で履くときが(スバー・ハー)だったりしますが、基本的な形は同じです。それから、「呼吸を数える」というのもかなりつかえます。瞑想時はかなりゆったりとした精神状態であるので、7秒を費やして息を吸い込み、同じく7秒を使って息を吐き出すといったくらいの店舗になりますが、この「吸う・吐く」の1セットとして1回といして数えます。これをやっていると、私の場合にはだいたい100を数える頃には何らかの変性意識状態に入っています。50を超えるあたりから不思議な感覚に突入していることが多いです。そして、おそらくは時間的には数十秒~1分といった短い時間なのですが全くの「思考ゼロ」という状態を経て気付くのですが、そのときの「頭の中スッキリ!」感といったら言葉に表せないくらい気持ちいいです。
それともう一つ紹介したいのが、「小川の流れのイメージ」です。幅数十センチ程度の小さな川に、キレイな水が流れていて、たまにそこへ木の葉が落ちてきたりするのですが、小川の流れに乗ってそれはあっという間に見えないところまで消えて行ってしまいます。このイメージを、動画としてずっと自分の頭の中で再生し続けるのです。これはなかなか集中力が必要で、このイメージの動画を頭の中で再生している途中は他のことは一切考えられないと思います。こういったいくつかの手法を使っていくうちに「集中して、積極的に(何も考えない)思考ゼロの状態を維持する」という状態が主観的に分かってくると思います。これに熟達してくると、いよいよ変性意識の状態というものが貴方の手中に収まってきます。
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