Fitbit(フィットビット)を使った瞑想状態の解析

精神世界

ウェアラブルデバイスのスマートウォッチである「FitBit Versa2」を購入しました。歩数をしっかり図って一日1万歩を歩くという目標と、この手のスマートウォッチの中でも睡眠解析の機能が充実しているとの噂を聞いて購入を決断。約一ヶ月使ってみた感想と、瞑想状態を作るとその時間をどのようにフィットビットが解析してくれるのか(睡眠解析の機能を利用)というところにすごく興味があったので試してみました。

スマートフォン側のFitBitアプリで解析

FitBit Versa2の本体自体はデータを取得する機能しか付いていません。(心拍と歩数、あとは消費カロリーと現時刻の表示くらいしか本体にはありません。)本体のメモリで測定・保存したデータをBluetooth接続でスマホ側のアプリケーションに連携し、そこで解析した結果を表示するという仕様になっています。測定の方法は簡単で、ごく単純にFitBitを腕に装着した状態で「寝る」だけです。

なかなかに秀逸。睡眠状態はちゃんと測定できている。

人は布団に入るとほぼ動作しなくなるので、FitBit本体に実装されている加速度センサーは、鉛直方向に働いている重力加速度しか測定できなくなります。これをまず「布団に入った」という状態として検出し、次にFitBitは盤面裏側(肌に触れる側)に取り付けられた緑色のLEDでもって脈波を測定している模様。

(↑FitBit背面のLED。起きてすぐの状態だと緑色に加えて赤色のLEDも光っているのが確認できるので、二つのモードがある模様。)眠りに入って意識を失うと脈が少なくなるので、そこをもって「寝落ちした」というところを測定しているようです。途中、起きてトイレに行ったりするタイミングでは間違いなく加速度が発生するので、そこを検出して「途中覚醒」というところを判別している様子。「目覚めた状態」「レム睡眠」「浅い睡眠」「深い睡眠」と四つの睡眠状態がどれだけの時間あったか、ということを判別しています。私個人の感想だと、布団に入っておそらくこの辺りで寝落ちしている、というタイミング、そして目が醒めたというタイミングについては10分くらいのズレはあるもののおおよそ合ってます。

瞑想状態はFitBitにどう判別される?

さてさて、メインのテーマである、「FitBitの睡眠解析機能によって、Enishiの瞑想状態はどのように判別されるか?」というところ、見ていこうと思います。Enishiはおおよそ朝4時頃に起きて、ライトアンドサウンドを使った瞑想を1時間ほど行っています。その時間帯をどのようにFitBitの睡眠解析ソフトウェアが解析しているか。それが、この画像です。

午前4時から約2時間の間、僕の状態は「浅い睡眠」と判別されています。4時からの一時間、おそらく「寝落ち」した時間はないと思うのですが、判定は浅い睡眠。FitBitの解析結果の信憑性は恐らく医学レベルのものではないと思うのでこれをもって「瞑想は睡眠と同レベルの疲労回復の効果がある」とは到底言えないのですが、現状存在しているウェアラブルデバイスの中で最高級の部類のものが提供する機能としては、そう判別されるということです。

瞑想の状態を計測するには機能不足か

例えば人が睡眠に入った状態(いわゆる寝落ちして意識を完全に失った状態)では、身体の物理的な動きは停止するので消費エネルギーがほぼゼロになり、心拍がゆっくりになるのと、体温の上昇が起きます。つまり、加速度+心拍+体温の3つのファクターが必要です。フィットビットが測定可能なのは心拍と加速度のみ、体温が抜けているので本当の意味で「寝落ちした」というタイミングをおそらく正確に測ることはできません。どうも、「横になって安静の状態になって」はいるものの、ちゃんと意識がある状態を「浅い睡眠」と判定しているというフシもあるため、おそらくFitBitの睡眠判定は、「加速度が検出できなくなる」「加速度が検出されなくなったタイミングからその状態が10~15分続く」「心拍がゆっくりになる」という3つでもって「睡眠状態に入った(意識を失った)」という判定を行っている簡易的なものなのではないかと考えられます。

瞑想している状態のことを「深い睡眠」といった形で判定してくれていたら、瞑想状態が身体に普通の睡眠とはまた別の状態をもたらしているという見方ができたのですが、今のところFitBitは瞑想状態と「ただ横になって安静にしている状態」というのは区別が付かないようです。(いや、もともとそれは無理でしょう。瞑想状態は脳波の変化等までおきるものなので、手首から測定する心拍と加速度の変化だけではそもそも難しいでしょう。期待しすぎ(笑))

まとめ

瞑想状態をFitBitで測定してみました。分かり易くFitBitが瞑想状態を「深い睡眠」といった形に判定してくれたら「瞑想にはそういう効果がありそうです」ということがさらっと言えたのですが(笑)なかなかそうは問屋が卸さないようです。もう少し、ホントに瞑想の教室を開いているとかのトレーナーレベルの人が瞑想をしているときの状態なんかを測定してみたらまた違った結果が得られるのかもしれません。誰か手伝って下さい(笑)

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