読経やレゾナント・チューニング、ホロトロピック・ブレスワークの効果

精神世界

脳内の酸素量が、通常の意識状態よりも多すぎるか、少なすぎるかというところでどうも人間の意識というのは変性意識にチューニングされるという説が自分の頭の中に浮かんできたのでこちらに書いておきます。

読経

Ennisもかつて、日蓮系の宗教団体のお世話になったことがあります。特段難しい教義というものはなく、修行というのは単純に朝晩の勤行で『何妙法蓮華経』と声に出して唱えるというものでした。(実際には、方便品と寿量品というオマケの部分が結構長くて、全体では20分ほどの読経ワークになります)

関わったのはおそらく1年ほどの間で、あまりに融通が利かず私は私でヘミシンクやライトアンドサウンドといった宗教色のないスピリチュアリズムへと傾倒していったため途中から軋轢が生じるようになってしまったことで関係を断つことになりました。しかし、思い起こしてみると今から約10年ほど前、朝晩の読経の習慣を持っていた頃というのはヘミシンクによる神秘体験や幽体離脱の頻度というもの今に比べると結構高かったと記憶しています。

こちら、やってみると分かるのですがお経というのは全文を一呼吸で唱えるなんてのは絶対に不可能で、途中で自由に息継ぎのできる、スピードの調整できる「一人での読経」の時は良いのですが会場などで複数人数による読経ですと読経スピードが一定になるためどうしても息継ぎの一瞬、読めない経文が一定の割合で出てきます。(実際、お坊さん達が読経しているのを聞くことができるCDなんかだと各お坊さんがそれぞれ自分のタイミングで息継ぎをして途中発声から抜けている様子が伺えます。)

有酸素運動でランニングよりもウォーキングよりも遥かに楽なのは間違いないですが、10分以上読経をしているとカラダはポカポカしてきてなかなかの運動量になっているというのが自分でも分かります。息が上がります。(コロナのせいで一箇所に集まって読経するというのはあの団体さんも今はできてないはず。クラスター発生の要件は「声を出す」「密集している」というところにあり、レストランなどでは発生しないのですが最悪なのがスタジアムやライブハウスです。当然、読経会なんてやったらきっと大変です。)

レゾナント・チューニング

ヘミシンクを学んでいる方であれば絶対に知らない人は居ない、発声のワークです。「アー」「オー」といった自分の好きな母音を選んで一定の時間発声を続けます。時間としては1分くらいなのかな。このワークが何故取り入れられているのか、ということについての質問と回答が関連書籍の中に出ていて「このレゾナント・チューニングをするか否かで、ヘミシンクによる体験が出るか出ないかの打率が飛躍的に変化するから」ということでした。ここでもやはり、呼吸する、声を出すということは変性意識に繋がるようです。

ホロトロピック・ブレスワーク

トランスパーソナル心理学のワークで用いられるワークで、早く深い呼吸を繰り返すことで意図的に過呼吸・過換気状態を脳内に作り出して変性意識状態に持っていくというなかなかハードなワークです。弊サイトでバイブルにしている「投影された宇宙」の書籍の中に「自己発見の冒険」という書籍が紹介されており、そこに手法が詳しく記述されているということだったのでこの本、買って読んだのですが(プレミアが付いてしまっていて9800円というトンデモナイ金額でした(笑))残念ながらこの本の中にもあまり詳しくやり方は紹介されておらず(笑)どこかのセミナーに参加しないとホンモノは体験できないみたいですね。

このブレスワークを開発したスタニスラフ・グロフさんという方は、もともとLSD(幻覚物質)を使った際に人が体験する不思議なビジョンだったりということを記録して体系化することをなさっていたのですが、LSDの危険性もあってこれに代替する非破壊的な、副作用のないものがないかと考えて編み出されたのがこのブレスワークで、その得られる結果というのはLSDと全く同等のものだそうです。

スピ系書籍に出てくる言説

スピ系の古典、オルダス・ハクスリー氏が書かれたこの「知覚の扉」という本があります。この本は、キノコから得られる幻覚物質である「メスカリン」というものを摂取した際に得られた体験をオルダス氏がその卓越した文章能力で記述したものです。この本の中の一節で出てくるのが「歌唱というのものはよほどトレーニングを積んだ者であったとしても脳内に低酸素状態を作り出し、それが通常とは異なる意識状態へと導くことになる。これは、色々な宗教で用いられる読経や呪文も同様である」といったことが書かれています。ここでもやはり、呼吸、発声、そして脳の酸素濃度というところが人間の意識にもたらす影響というものが示唆されます。

そういえばマラソンランナーに「ランナーズ・ハイ」というものがあることは常識ですし、修行僧の方々がやたらと高山に出向くのは低酸素状態が恒常的な環境を得る為か、とか考えることができます。

まとめ

神秘体験の類いと発声・呼吸というのはワンセットで、どうもこれは種々のワークの中でもかなり安全で何らの副作用をもたらすものでもないため、周りに人が居るとちょっとあれですが(笑)積極的に取り入れる方が良いようです。

補足(2020年7月31日)

Twitterのフォロワーの方からとても有用な情報が頂けたのでシェアしておきます。ジメチルトリプタミンという物質がどうも、低酸素状態での神秘体験の発生に関係がありそうです。

ジメチルトリプタミンは、植物では昆虫の忌避作用があるため合成されておりオレンジやレモンの果汁にも微量に含まれる。基礎研究から生体における低酸素ストレス時に肺によって大量に生合成され脳を保護するとされており、そのため生死をさまよった際に報告される臨死体験との関連が考えられている。紀元前1000年以前から南米で植物を粉末にして吸引されていたとされる。DMTは経口から摂取した場合、モノアミン酸化酵素によって分解されてしまうが、これを阻害する成分と組み合わせて南米でアヤワスカとして伝統的に用いられてきた。

https://bit.ly/3gge4Bl

ニューメキシコ大学の精神医学教授リック・ストラスマンによれば、1995年までに合計60人以上の被験者に対し400回以上に渡って、ジメチルトリプタミンを静脈注射で投与したところ、被験者の半数近くが地球外生物に遭遇したと主張している。

https://bit.ly/3gge4Bl

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