ついにベーシックインカムの時が来たるか

The correspondent

ルトガーブレグマン氏のThe correspondentでの投稿より。

コロナ危機の時にあって、米国でも国民一人当たりに1200ドルの小切手が送られることが決定しました。あまつさえ、民主党の大統領候補が月額1000ドルの継続的なベーシックインカムを保証するという議論を開始しています。

通常、政治家や政策立案者は社会保障給付に条件を課すことを好みます。それは給付金により人々が怠惰になり、無駄使いをするのではという不信感があるからです。しかし、それらを覆す充分な証拠があります。

ロンドンで13人のホームレスに、見返りに何かをする必要のないお金を与える実験をしました。すると、皆それぞれ必要なクラスを取ったり、将来の計画を立てました。7人が屋根の下で暮らすようになり、さらに2人は自分のアパートに引っ越しました。このプロジェクトはそれまでかかっていた社会的費用を大幅に減らし、さらによい結果を導きました。また、ケニアの貧困地域に村人のほぼ一年分の賃金に当たるお金を給付したところ、人々はそれぞれ事業を始め、収入は3倍以上になったということです。

とはいえ、「怠惰な貧しい人々」の議論は何度も繰り返されます。そしてコストの割りに効果の低い政策がなされるのです。ベーシックインカムが給付されても、人々が仕事を辞めることはありません。現在の福祉システムは公的受給者を監視する、公務員を必要としています。資本主義は確かに繁栄のための素晴らしいエンジンです。しかし、私たちがこれまでになく豊かになったからこそ、進歩の歴史における次のステップを踏み出す手段になりました。今こそ一人一人にベーシックインカムの安全を与えることです。この富は私たち全員のものです。

Poverty is fundamentally about a lack of cash. It’s not about stupidity.

https://thecorrespondent.com/386/has-the-time-finally-come-for-universal-basic-income/456456485430-87d181ff

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