BITASとFitBitを使った睡眠解析_1

Bio Information Tracer

『人間と科学の研究所』からお借りしたBit(ハードウェア)とBITAS(解析ソフトウェア)を使って何日か私の睡眠を解析してみました。少し面白いことが分かったのでシェアしておきます。

使ったハードウェア

今回使ったのは、Bit(左)とFitBit(右)。FitBitはウェアラブルヘルスケア系スマートウォッチで最高級品のFitBit Versa2です。(市場価格2万円前後)FitBitは多分、「心拍」「飽和酸素濃度」「加速度」の3つを測定しています。対してBitは「加速度」「心電図」「体温」の3つを測定しています。FitBitは腕に取り付け、Bitは左胸の乳首の下あたりに取り付けます。

測定されるデータ

2つのハードウェアからは、こんな感じのデータが取得できます。

こちらは、FitBitの睡眠解析の画面(一度ハードウェアさえ買えばこんな高度な解析を無償でやってくれちゃうんだから太っ腹(笑)月300円とかのサブスクリプションにすればいいのにね、とか思っちゃう)特に重要なのは上のグラフで、上から覚醒>レム睡眠>ライト>深い睡眠 の順番に並んでいて、それぞれどのタイミングでどの睡眠フェーズにあったのかというのがグラフに図示されています。深い睡眠がぶっ続けで存在すれば良いのかというとそういう訳でもなく、通常の一夜の睡眠では画像左下の「睡眠ステージ」のグラフが示すようにおよそ1割程度の時間的割合しかありません。浅い睡眠から深い睡眠までを行ったり来たりするというのを一晩の間に何回か繰り返します。

お次のこれば、IMSI(人間と科学の研究所)製のBITASの解析結果画面。このうち重要なのは、黄色い枠を付けたこちら

上が交感神経(赤)と副交感神経(青)の活動度(2つの神経はシーソーのような関係になっており、片方が強くなると片方が弱くなる。交感神経の赤は下に延びればそれだけ強く、副交感神経の青は上に行くほど強い)を示しています。

下が姿勢で、寝ている時の寝返りの状態を示しています。案外、寝ている間に右向いたり左向いたりでしょっちゅう動いているというのが分かります(笑)当然、まったく記憶にありませんけどね。

各種のグラフを見ていて気付いた事

時間軸を揃えないと分かりづらいので、2つのグラフを時間軸を合わせて重ねてみました。すると、1つ面白いことが分かりました。

ここです。レム睡眠のタイミングと合わせて交感神経が随分と強くなるタイミングがあるということ。2回あって、しかし時間にするとせいぜい10分程度のお話なのですが、レム睡眠は夢を見やすい睡眠状態と言われており、さらにここで交感神経が動いているということは、きっと僕は夢を見ていて、夢の中で何か興奮することとか(笑)意識を保っていたので夢の記憶があるとか、なんかそういう状態だったのではないかと思うのです。普通、睡眠状態というのは「体を回復させている状態」なので副交感神経が優位になるはずなのですが、それでいて交感神経が働いている。きっとそれが必要だからこそ人間のカラダに備わっている機能なのだろうと思うのですが、これが明け方辺りに現れるというのが面白い。

別の日のデータにも、タイミングが若干ズレているのですが同じようなフェーズがありました。午前0時前後と3時前後にものすごく交感神経が活発なタイミングが出ているというのが面白い。(0時には1回目が醒めているようですけどね。トイレにでも行ったのかな。)

分かったこと

残念ながら、FitBitとBit&BITASを使って今回分かったことというのは、純粋に「こんなことが起きている」というお話なのでだからどうということにはなりません(笑)しかし、このデータをどんどん蓄積していくと例えば『夢を見やすくなる生活パターン』だとかの統計解析といったことができるようになるんじゃないかなと思っています。特に、私の場合には幽体離脱ができるので、『幽体離脱している状態の肉体の各データ』というのはとても興味があるので、取り組んでみたいテーマです。

FitBitはBluetooth経由でスマホにデータが送られ、それがクラウド側にアップロードされて解析が行われますが、IMSIのBitは有線(USB)でパソコンと繋いで専用のクライアント解析ソフトを回さないとならないので、ビッグデータ的な解析とはかなりほど遠い状態です。クラウドファンディング的な仕組みでもって資金でも集めてみるかな(笑)

まとめ

レム睡眠+交感神経の優位状態でどうも人間は夢を見ているのではないかという仮説が立ちました。もう少しデータを自分で取ってみて検証してみようと思います。

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