メンテナンスフリー(手の掛からない)な野菜として凄く助かる明日葉の栽培に再挑戦することにしました。小さな植木鉢でトライして枯らしてしまった(ごめんなさい)のが凡そ3年前。今回はかなり大きな受け木鉢を調達して、日辺りも良いベランダの先に設置して栽培を試みます。
何故明日葉か。
最終的に、人間が生きていく、生命を維持するということの最低限の条件というのは「食べること」です。ベーシックインカムというのも最終的には衣食住を国が補償するための仕組みであり、ベーシックインカムが制度として不可能だったとしても、衣食住が補償されていれば生存は担保されます。その中の「食」を補償する為の方法の実践が私にとって明日葉の栽培になります。
人間が「食べる」ということを補償する為にはどんな方法があるか。突飛なSFちっくな案まで含めるとホントに色々あります。①「ロボットが農業を完璧にやってくれる」②「路傍の雑草をなんでも食べられるように人間を遺伝子操作する」③「人間のサイズを小さくする」④「絶対に枯れない、たんぱく質も酵素もミネラルもビタミンも摂取できる植物を開発する」etc..
このうち、④に類する手段が私にとっての明日葉栽培なのです。幼稚園の頃からサツマイモだったりミニトマトだったり二十日大根だったりと色々と育てては来たのですが、植物の栽培というのは水やり、肥料やりととにかく細心の注意が必要で、野菜によってその育て方のノウハウもかなり異なります。この専門性が野菜の栽培という職業が農家という専門職でもって担われている理由であって、都会に住んでいるサラリーマンが片手間でやるには(週末農業というのはありますけれども)なかなか難しいのが野菜の栽培なのです。
しかし、明日葉というのは本当に手が掛からない。日辺りの良いところ、雨を浴びることができるところに十分な土を入れた鉢を置き、苗を植えればあとは本当に、ほったらかしで食べられる葉っぱと茎がグングンと生えてきます。多年草なので年中収穫ができます。味は、紫蘇とミツバの間くらいの感じです。(若い葉ほど美味しい。頑丈な葉っぱは天ぷらなどにしないとちょっときついかも)
もちろん、明日葉だけで生きていく訳にはいかないのですが(笑)お茶にはできるし粉末にするとサプリメントにもなるしサラダにもできるし鍋にしても美味しいし、食材としては土地さえあればいくらでも生えてくる、というのはとても人間にとって嬉しい特性の植物なのです。食べ物が自然の中に無尽蔵に用意されていて、それを食べれば良いのであれば「生きるためにはしたくない仕事、関わりたくない人間と関わって我慢に我慢を重ねて働かなくてはいけない」という現代の強迫観念から人間を解放することができると思うのです。
人間が一人が完全に自給自足するためには、10メートル四方の畑が必要なのだそうで、このくらいの畑を先日書いたロシアの「ダーチャ」のような施設として皆さん、あるいは家族として一箇所くらい田舎に所持しておいて、最悪の場合は皆さんここに集まって自給自足で生活する、できるという体制を組むのがすごく安らかな社会を作るのではないかと思うのです。
まとめ
食糧自給率を上げる意味でも、「最悪の場合、自給自足で生きていける」という安心材料を得る為にも、なるべく手の掛からない、メンテナンスフリーな野菜を得る手段の手がかりとして明日葉の栽培をEnnisは推奨します。
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