ブラウンガス(酸水素ガス)・大政ガスが普及しない単純な理由

政治と経済

スピ系の「消された超技術」の文脈で語られるコトの多い「ブラウンガス」について私の持っている情報をシェアします。

水を原料として燃料を作る

水を特定の条件下(低周波で振動を加えながら)で電気分解して得られる酸水素ガスというものがあり、燃焼させたら水に戻るだけという究極にエコなガスの存在が知られています。

石油利権によって消されたと言われるスタンリー・メイヤーさんの「水を燃料にして走るクルマ」。この燃料は「ブラウンガス」と呼ばれていますが、これが現代に甦ったのがオオマサガスで、テレビで特番も組まれています。

普及しないのは利権絡み?

何でこんな素晴らしいものが普及しないのだろう?話題にならないのだろう?また利権絡みで握りつぶされているのだろうか?という疑問が湧きます。ところが、私も化学をやった人間なのでこのオオマサガスの原料となる水について思うところがあります。それは

「電気分解する水の品質」

です。燃料として使うので、不純物の混入というのは致命的なことになるのですが、電気分解して発生したガスがそのまま使えるという次元のクオリティであるためには、分解する対象の水がほぼ「純粋」(H2Oの水分子単体によって構成され、ミネラルやら塩素やらの余計なものが一切入っていない本当の水)である必要があるということです。

ペットボトルでミネラルウォーターを買うと500mlで凡そ100円程度。1リットルならその倍の200円となりますが、この時点でなんと「水はガソリンよりも高い」ということになります。それも「飲み水」のレベルでこの状態ですから、より純度の高い純粋となるともっと高い値段になります。エコだけれども、既存の燃料より高く、さらにそこから電気分解するというコストまで乗ってしまうととても採算に合う燃料にならなくなってしまうのです。

川の水を太陽光発電で作った電気でもって電気分解してそれを燃料にする、といった単純なお話では行かなそうです。

純水。高いです。1リットルあたり約100円。ここに電気分解のコストが乗ってしまうと、石油のコスパに勝てません。

まとめ

酸水素ガスの普及には、「分解してガスを作るための水の品質のハードルが現状では高すぎる」という課題があります。

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